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誰かが、此処に。
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645円+∞の昼。
今日久々に地元でご飯を食べました。

と言っても、お惣菜をスーパーの屋上で食べただけなのですが。



小さい頃、市内に買い物♪と言えば「イ●ミヤ」でした。

母と弟と3人でひととおり買い物を済ませた後、

一階のパン屋さんで買ったパンを持って屋上に上がるわけです。

そこには白いイスとテーブルが何セットか据えてあり、

子供用の乗り物も3つほどあってちょっと賑やかな空間になっているんです。

自販機で買ってもらったジュースを飲みながら食べるパンは

何故かすごくおいしかった記憶があります。

周りにはハトがちょっと気持ち悪いくらいうろちょろしていて。

ガラス張りの屋根には水が溜まって、キレイな影が揺れていました。

市内を見渡しながらの昼食は、田舎者の私にとって

ちょっとした非日常だったわけです。

もちろん大量のハトもね(*´∀`)



私の家族団らんの記憶はここで止まっています。

そしてそれ以降の記憶は15歳の時まで殆ど空白です。

幼い私ともっと幼い弟とまだ若かった母親の3人がいる光景が

私にとっての「家族」だったのかも知れません。



エビチリとヨーグルトサラダを食べながら、お祖母さんに手を引かれる子供を見ていて

そんな時間はもう二度と戻ってこないのだと気付きました。

今思えば、もっと大事にするべきでした。

当然のようにまた訪れる時間だと思っていた私は、

もう母親も弟も一緒にはいてくれない年齢になっていました。

そしてそれを初めて寂しいと思いました。



またここに来ようと思います。

大切な時間を反芻することで少しでも記憶が取り戻せるなら

スーパーのお惣菜で済ます安っぽい昼食でも意味があると思うからです。







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